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性感染症(STD)




性感染症(STD)とは?
・・・ あなたは「STD」という言葉を聞いたことがあるだろうか?これは、「性感染症(STD=sexually transmitted diseases)」のことで、セックスによってうつる病気全般をいう。かつては「性病」と呼ばれ「遊んでいる人の病気」というイメージが強かったが、現在はインフルエンザなどと同じ感染症のひとつと考えられ、セックスをしたことのある人なら誰でもかかる可能性のある病気の総称となっている。

現在、STDの病気の範囲はとても広く、
クラミジア性器ヘルペス淋菌感染症毛じらみ疥癬(かいせん)、子宮頸がんの原因になる尖形(せんけい)コンジロームウイルス性肝炎(B型・C型肝炎)などがあり、さらにHIV感染症(エイズ)白血病の一種(ATL)まで含まれる。

「新宿さくらクリニック」院長・澤村正之氏によると、「STDとはもともと感染力が弱い病原体が、濃密な接触によって感染していくもの」だという。「概念的にはSTDの病原体は特定の『誰か』に寄生するのではなく、セックスという『行為』に『寄生』することによって、古来から今日まで生き残り、世界中に広まってきたともいえるのです。人類存続にかかわる行為に寄生する病気だと考えると、恐ろしいですよ」。
危険な性行為をしないから「自分だけは大丈夫」などと安易に構えず、是非正しい知識を持って欲しい。

そして、正しい知識を持つことが、感染予防の第一歩といえるでしょう。


性感染症(STD)の種類・・・


クラミジア・・・クラミジアとは、セックスによりクラミジア・トラコマティスという病原体に感染する病気。潜伏期間は数日だが、感染した病原体が少ないと1ヵ月ぐらい後に発病することもあります。

男女とも症状が軽いため気づかないことも多く、そのため二次感染を拡げてしまうことがあります。特に女性の場合は症状が出にくいために、はじめは子宮の頸管部に起きた炎症(子宮頸管炎)が子宮内膜、卵管、腹腔内へと体の奥へ奥へ広がる恐れがある。女性に比べると男性は症状が出やすいが放っておいても自覚症状が消えてしまうので、治療を受けなかったり勝手に中断してしまう人が多く、これも体の奥に入り込み、前立腺に膿を持ったり、睾丸に感染して不妊症の原因になったり、周囲に感染を拡げる原因となっている。


尖形(せんけい)コンジローム・・・セックスによってヒトパピローマウイルス(HPV)に感染して発症。男女ともに性器から肛門にかけて先の尖った白~ピンク色の細かいイボが発生する。痛みやかゆみはないが、増殖するとイボが群がってカリフラワー状に。また、他のSTDと合併しやすいのも尖形コンジロームの特徴。
悪性型のHPVは女性の場合子宮頸がん、男性の場合陰茎がんの原因に関わるともみられており、きちんと治療することが大切。


淋菌感染症・・・淋菌と呼ばれる細菌によって感染、1回のセックスでうつる確率は50%とも言われており、かなり強い感染力を持つSTDが淋菌感染症だ。女性の場合症状が出にくいので感染が進みやすく、炎症が子宮の奥や卵管に進むと不妊の原因に。感染したまま出産すると産道で赤ちゃんに感染し、失明させることもある。

抗生物質の普及で一時は減少したが、1998年頃から男女ともに増加の傾向が見られる。オーラルセックスの一般化により、咽頭感染が目立ってきている。中年以降の男性の淋菌感染症のほとんどは風俗店での感染といっても過言ではない。


性器ヘルペス・・・性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスによって感染するクラミジアに次いで多いSTDである。症状の出方は2通りあり、激しい痛みと発熱を伴う「急性型」と、感染後再発を繰り返す「再発型」がある。再発の場合には自覚症状が軽いので、知らず知らずのうちにウイルスを放出している恐れがある。自分の手についたものが目に入ると角膜炎などを起こす危険がある。


毛じらみ・疥癬(かいせん)・・・いずれも寄生虫によって感染するもの。毛じらみは吸血虫で、陰毛や腋毛などの体毛について吸血・産卵し激しいかゆみを引き起こす。減少していたものの、90年代半ばから再び増加の傾向に。疥癬はヒゼンダニというダニによるもので、陰部に限らず全身に激しいかゆみがあらわれる。


HIV感染症(AIDS)・・・HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染して起こる病気。発病すると、免疫機能の低下からくるカリニ肺炎、カポジ肉腫という腫瘍などに侵され、全身が衰弱していく。1回のセックスでうつる確立は0.1~1.0%と感染力はさほど強くはないが、感染後約10年間の潜伏期は症状が出ないため、見逃してしまうことも多い。

日本に上陸したときは同性愛者の病気という偏見があり、その後薬害エイズの事件が話題になったが、エイズは異性間のセックスで感染していく「STDのひとつ」でもあることを忘れてはいけない。こうした認識の欠如からか、欧米諸国でのエイズ感染者数は年々減少しているのに、日本ではいまだに増加し続けている。

保健所などで無料無記名の検査が受けられるので、感染が疑われる行為から約3ケ月経ってから検査を受けることができます。


 
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